番組の原点は、、
8月からは2週にわたって同じテーマを巡ります。
今回とりあげたのは「Beauty/美しさ」。これは、3年前に始めたこの番組の原点「美しい音の旅」をしよう、という所に一度戻ってみるため。原点がブレていないか確認するのは大事です。
そして、Kuniが気がついたのは、、、美しさ、とはいかにいい加減なものなのか、ということでした。人の主観によっていかようにも変わってくる。
そんなことを思いながら多治見にやってきたら、これが目に留まりました。JR多治見駅の改札を出たところにある陶壁。改札を出た真ん前なのでいつも通って見ているはずなのに、やはり「美しさ」を意識していると、脳の認識に影響をするのでしょうか。ちゃんと美しいものに出逢うんですね。『え?こんな素敵なものがここにあったのね?』と気がつきました。作は加藤幸兵衛氏。素晴らしいです。
そして、その横にある説明にずーっと寄っていくと、こんな言葉が。。
私の感覚は間違ってなかった!「美しくひびきあう」と書いてある!!
さらに、今回は「Word/コトノハ」を取り上げていますので、「美」という字をひもとくと、「羊」が「大きい」というのに気づきました。これは、古来、羊が神への献上品とされて、その大きな犠牲のうえに、美があるのだ、というようなことらしく、自己犠牲があって美がなりたつ、ということを意図しているのだとか。美という字は何回も書いているにもかかわらず、文字の成り立ちには気づいていませんでした。やはり意識すると、いろんな新しいことが巡ってきます。
Nature/自然のコーナーも
「nature/自然」のコーナーは、今月から以前のように毎回入ることになりました。いろいろな音をベースに、Kuniが声/voiceを重ねていくお馴染みのコーナー。
今回は、美しさの原点ということで「ミニマルmusic」にチャレンジ。
ミニマル=最小限。一つの音から徐々に展開、最小限の音の動きで、パターン化された音型を反復させながら微妙に動かしていく音楽。このSound Artでも、Soundのコーナーで時々取り上げてきましたが、今回はディレクターとのコラボで、Kuniのトークも合体。Sound Art風ミニマル音楽を、ぜひ、この下にある音声アーカイブからお楽しみください。(9:57辺りから)
美は自分で見つけ認識していくもの。もしかしたら、いつも見ていたこういう故郷の風景が、美しさとして各々にインプットされている可能性も高そうです。
今回この番組の原点を見つめ直した結果は、
フランクさ(frank)と美しさ(beauty)の合体(collaboration)、ということになりました。オープンに何でも話してかつ美しい。さて、どうやって実現していくのかはぜひこれからの番組でご確認ください。
音声アーカイブ
番組の音声をこちらでお楽しみいただけます。
Sound Art: 109「Beauty/ 美しさ~wordコトノハ」(2019.8.2) (トーク部分のみ)
楽曲リスト
8/2(金)Sound Art楽曲リスト
1, Secret Love / Swing Out Sister
2, It's a Beautiful Day / Michael Bublé
3, 4O / 蓮沼執太フィル
4, いつか / どこか /Cornelius
5, Urum/Aus
6, Beautiful Love/Bill Evans Trio
7, 王宮の花火の音楽《序曲》/石川皓也とリバー・ストーン・オーケストラ— FMpipi(たじみ76.3Mhz) (@FMPiPi) August 2, 2019