Sound Art 140(Fri.夜8時) 3/13は「ふぐ vol.2」

ふぐを味わいつくしました

日間賀島ふぐの旅に出かけたことから、この2週間はふぐづくしの旅でした。満喫していただけましたでしょうか?

日間賀島にわたる船は河和港から乗るんですが、こんな家族にも出会いました。

河和港にかっぱの家族が

美浜に伝わるかっぱの家族のちょっと悲しいお話をもとに作られています。日照りが続いて苦しんでいた人間たちを助けるために、人間にはわからないよう雨を降らせてくれていたのが、皮肉にも悲しい結末につながっています。

たろうとゆりこ

かっぱとふぐは、仲良しだったりして。。。

さて、2週目の「ふぐ」の旅、各コーナーは

History/ 来し方 ふぐ縄文時代から食べてられていた。豊臣政権時代はふぐ中毒が多発して禁止令が出た。江戸時代ももちろん禁止。それを破ったのが明治の時代の伊藤博文下関。おいしいものは「やめられない、止まらない」。料理の技術さえ進歩すればおそれるに足らず、ということなんでしょう。でも、どの部分を食べると死んでしまうのか、というのは、やっぱり食べないとわからなかった?う~ん。命がけで食べるものだったんですねぇ、昔は。

現在の天然ふぐ漁獲量一位は石川、続いて北海道。10年前とは獲れるところが全く変わって北上しているようです。

Create/ 創作 ふぐはどうやって呼吸をしているのか。海面でパクパクしているのを見たことがある方はいらっしゃいませんか?エラ呼吸肺呼吸。選べるならどっちを選びます?

People/ ひと ふぐ言えばまず出てくる有名人は、八代目坂東三津五郎。フグの肝を4人前食べてなくなってしまった事件は裁判にまで発展しました。そして今回、この人がふぐについて何と言っているのかもご紹介。食の巨匠北大路魯山人。芭蕉がふぐのことを怖がっているのを一蹴し、ふぐのおいしさを余すことなく語っている文章を青空文庫からご紹介しました。画家に例えるくだりは、その画家を知らないとわからないから、まずはそれを調べないとー。とにかく魯山人は、ふぐを、特に下関ふぐを絶賛しています。

青空文庫の文章はこちらでリンクがご覧になれます。
河豚は毒魚か」(青空文庫)

ふぐを堪能しつくした2週間。いまからもう次のシーズンが待ち遠しいです。縄文時代の人に比べて、命がけで食べなくてもよくなった時代に感謝ですね。

次はいつ?

音声アーカイブ

番組の音声をこちらでお楽しみいただけます。

Sound Art: 140「ふぐ」(2020.3.13) (トーク部分のみ)

楽曲リスト